<留学経験者の転職活動の注意点>
留学経験を活かした転職では、一般と同じく採用後の即戦力としての活躍を期待されています。前職の職務経験、留学期間中の語学学校のレベル、TOEIC・TOEFL、その他英語資格のスコア、滞在中の就労の有無や内容など、あらゆることが自己PRとして活かされます。
■自己PRで気を付けるポイントの例
留学経験者の転職活動では、留学の質に対する目が厳しいことに注意が必要です。社会人になった後の留学は、遊びの要素を捉えて採用側は厳しくマイナス評価を下します。そこで、自己PR作成のポイントを考えていきましょう。
マイナスになる事柄 |
プラスになる事柄 |
理由 |
×ワーキングホリデー |
◎滞在中の経験の質 |
ホリデー < 滞在目的・動悸 |
×カフェでアルバイト |
◎企業でインターンシップ |
報酬の有無 < 経験の内容 |
×語学学校に通学 |
◎語学学校でビジネス英語 |
英語 < 学んだ英語の質 |
- ワーキングホリデー
ワーキングホリデーは、就労しながら滞在する留学スタイルですが、ホリデーが意味する休暇のイメージが先行する傾向にあります。そのため、滞在中の就労内容や学習内容の中で、より硬質なものにフォーカスした自己PRを作成しましょう。その際に、滞在の目的・動悸などの表現を工夫して、キャリアアップのための留学であることをアピールします。
また、語学留学であっても同様の印象を与えることがあるので、履修内容、アクティビティなどを振り返り、これらのことを参考にしてください。
- 就労体験
カフェでのアルバイト経験と、企業でのインターンシップ経験を持つ場合は、後者を自己PRに用いた方が効果的です。実際に報酬を得ていたことではなく、帰国後の就労に関係した事柄に対する経験を企業は求めています。
- 語学学校
語学学校については、一部の名門のスクールを除いて、通学していた事実のみでは評価の対象になりません。しかし、実際の履修内容はどのスクールも高度です。採用側は、それらの知識がないため、内容の高度さを改めて強調する必要があります。
例えば、スクールでの履修コースがビジネス英語、医療・建築などの専門英語であった場合は、それらのことを明確にアピールしましょう。また、短期間でアップした英語スコアについて言及することも、履修内容の評価につながります。
■自己PRはコミュニケーションの1つ
これらのことを参考に、キャリアアップを意識した自己PRの作成をお勧めします。実際の留学経験は、異国での生活、ネイティブ英語、様々なシーンやトラブルの解決などを単身で経験するものです。そのため、語学留学、ワーキングホリデーともに、非常に有意義であることには違いありません。しかし、採用側は留学未経験者であることが多く、留学に対して様々な感じ方、イメージや固定観念などを持っています。自分自身が有意義だと感じることではなく、より汎用性の高い事柄を用いた伝わり易い自己PRが評価・採用につながります。自己PRの作成もコミュニケーション能力の表現の1つとして、改めて考えてみてください。
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