<留学経験者の素晴らしさの伝え方>
今回は、留学経験者の転職・就職の際に求められる、《留学経験》を含む自己PRの効果的な方法について考察していきます。
■面接で人事担当者に《留学経験》をわかり易く伝える
《留学経験》をわかり易く伝えるために、採用面接の際に注意することは、主に以下の3点です。
1. 《留学経験》の素晴らしさについて、相手は知らないことを意識する
2. 興味・関心のある事柄と関連した話し方をする
3. 具体例を用いて、積極的にアピールする
1. 《留学経験》の素晴らしさについて、相手は知らないことを意識する
採用活動の最前線にいる人事担当者は、多くの場合、留学未経験者であることを念頭に置いてください。多くの人は、関心がある、あるいは共感する出来事に対しては、意識的に評価したり、話を聞いたりしますが、その他の事柄に対して注意を払うことを苦手としています。そのため、自分自身の経験の素晴らしさを相手は知らない、あるいは理解しない、ということを考える必要があるのです。
2. 興味・関心のある事柄と関連した話し方をする
1.を踏まえて、人事担当者が、関心がある・共感する出来事は何かを考え、興味・関心のある事柄に関連した話し方をすることが重要です。これにより、留学未経験者である相手が理解し易くなり、留学経験者であるあなた個人に対する関心を高めることができるのです。
3. 具体例を用いて、積極的にアピールする
関心が高まったところで、具体例を用いて、積極的にアピールします。このような話し方のスタイルは、転職・就活だけでなく、就労後の取引先とのやりとり・営業、社内外でのプレゼンの際にも有効です。
これらのことを意識して、面接で用いられるダイアローグを例に、自己PRについて考えてみましょう。
<悪い例> ×私は、留学経験を通して、積極性を身につけました。 漠然としていて、具体性がない×
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<良い例> ◎私は、留学中に〇〇をしたことから、〇〇を学び、その結果、積極性を身につけました。 〇〇の部分に、具体的なエピソードを入れることにより、アピール力がアップする◎
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<具体的なアピールの例>
- 「留学未経験者である相手に話す」ことについては、2.3.をしっかりと踏まえることでクリアします。
- 「興味・関心のある事柄」では、企業が「人材に求める人材」の該当する能力(決断力・チャレンジ精神・実行力・積極性)を用います。
- 「具体例」として、適切なエピソードを話します。
1.~3.を効果的に用いて、以下のように自己PRの文章を作成します。
<留学を決断したことから考えられる自己PR>
例文)
私は、留学という皆がしない進路を選択することから、決断力を身につけました。また、これまでの生活を離れ、新たなチャレンジをすることで、チャレンジ精神と実行力を育むことができたと感じております。
<アクティビティに参加したことから考えられる自己PR>
例文)
私は、留学中に様々なアクティビティに参加し、現地の人たちとのふれあいを通して、積極性を身につけました。アクティビティでは、教会のボランティアが特に印象的でした。
※ボランティア活動の内容を話すことで、より具体性がアップする
このように、1.相手が留学未経験者であること、2.興味・関心のある事柄(企業が求める人材)を選択すること、3.具体例を用いる、この3つのポイントを押さえて、改めて自己PRについて考えてみてください。
TIP TOP JOBは《語学力》だけでなく、《語学力×留学経験》という価値を求めている企業と求職者の間に入って留学後の人生をサポートしていきます。