異国で駐在員として働くには
こんにちは、TIP TOP JOBの黒田です。本日は、国内企業における英語の必要性をお話させて頂きます。TIP TOP JOBが大切にしている海外留学経験者の皆さんの能力は語学力ではなく、留学によって経験した様々な能力だと考えております。では、企業に就職し現地に出向する駐在員として本当に必要な能力は一体何なのか。そして、実際の英語力はどれくらい必要なのかを検証していきます。
■国内企業の英語使用状況
現在の国内企業においては英語を使用している企業は全体で75%になり、その中でも英語だけを使用する部署は45%になります。皆さんはこの結果をそのように感じられますか? 日本国内における英語話者は以前にも比べ確実に増加傾向にあります。この現実を考えますと、英語話者は現在の日本国内において特段珍しいものではなくなってきております。
やはり、必要なものは語学力×個人の異国の地で経験した個々の能力という事が言えます。
■英語力を測る英語技能テストは何が必要か
海外における英語力を測る上でのスコアはTOEFLやIELTSが主流となっておりTOEICのスコアはあまり意味をなしません。しかし、日本国内ではTOEICやTOEFLが基準となります。TOEICのスコアをお持ちでない方は必ず受けるべきです。企業においても部署別で求めるTOEICのスコアが異なります。
[部署別TOEICのスコア]
国際部門 660-840点
海外赴任 605-785点
海外出張 570-780点
営業部門 535-765点
技術部門 520-715点
ただ、注意点があります。海外留学経験者だとTOEICも高得点を狙いやすいと思いがちですが、留学先での大学や語学学校での英語の試験内容が異なります。留学先では、ライティングはもちろんですが、それ以上にディスカッションやプレゼンテーションの試験が圧倒的な割合を占めております。しかし、TOEICは模試的要素が強く、長文読解や長文聴解が主になり英語をツールとしてではなく、一つの勉強科目として捉えられております。
■最も英語を必要とする業種は
機会/製造業が多くの割合を占めており、その中でも「電気・電子・半導体」や「素材・エネルギー」、「IT・通信」が主になります。
製造業は海外に拠点をおくことが多いため、5割以上の企業が海外進出のために人材を必要としており、海外赴任となりますと、駐在員として現地での生活・業務をするにあたり語学力も必要になってきますが、語学力以上に必要な能力があります。
《適応力・柔軟性・精神力》
文化や風習が違う国での就労、生活は想像以上に大きなストレスになります。語学力があっても異国での生活経験がない場合は順応するまでとても大変です。
《交渉力》
英語話者であっても、大切なのは話す内容でありロジックをしっかり組み立て話すことのできる構成力にあります。仮に、私たちと同じ英語を第二言語とする国に赴任した場合、流暢な英語よりも大切なのは伝える力や伝え方、聴く力となります。
《問題解決力》
日本という国は、世界でも有数の安心安全そして、便利な国です。このような日本の常識は海外では全く通用しません。異国での生活の上で、日本では考えられないハプニングが日々、現実に起こります。そんな時、日本だけの尺度で測るのではなく、多角的に判断する事が必要になってきます。
上記の内容を読み終え、お気づきかと思いますが海外留学経験者の皆さんがすでに留学中に経験された事、全てが反映されます。さらに、国内企業においても弊社と同様に海外留学経験者の本来の価値を気づき始めております。近い将来、海外留学経験者独自の転職市場が開拓され、「留学経験が生かされてる」と実感できる仕事が増えると断言できます。
TIP TOP JOBは《語学力》だけでなく、《語学力×留学経験》という価値を求めている企業と求職者の間に入って留学後の人生をサポートしていきます。