<留学経験者 = 《これまでにない人材 》>
今回は、これまで多くの留学経験者が直面した転職・就活の際の困難について、改めて着目し、考察していきます。
留学経験に対する適切な評価がなされないことにより生じる企業の冷遇ともとれる数々の反応・対応は、はたしてマイナスの評価でしかないのでしょうか。私たちは、これまでの国内企業の留学経験者に対する反応・対応について、決してマイナスの意思表示のみを示しているのではないと考えています。
■これまでにない人材
留学経験を持つ転職者・求職者は、人材の新たな層として認識されつつある状況からもわかるように、《これまでにない人材》です。前例がないことが採用の遅れを招いている一方で、留学経験者として適切に評価し、採用した場合のポテンシャルの高さに注目が集まっています。
<留学で体得する能力の例>
語学・技術 |
英語力 コミュニケーション能力 |
行動 |
実行力 主体性 |
精神・理解 |
チャレンジ精神 異文化理解 柔軟性 |
《留学経験》で身に付けた《語学力》だけでなく、実行力、主体性、コミュニケーション能力、チャレンジ精神、また、異文化に対する理解や柔軟性を持つ人材は、これまでの日本社会では希少な存在でした。それらの能力はグローバルリーダーの素養ともいわれる優れた人材のベースになるものです。
■増加するグローバルな感覚を持つ人材
このようなグローバルな感覚を持つ人材は、大学留学・大学院留学などの長期留学が主流であった時代には、身近な存在ではなく、エリートの層に含まれていることが多かったと考えられます。そのため、”グローバルな感覚を持つこと = 優秀である”というロジックが機能していました。
しかし、グローバル社会が加速度的に進化した現在では、留学経験によりグローバルな感覚を身につけることは、希少価値ではなく、”当然に必要なもの”へと変化しているのです。そのため、時代のニーズに敏感な人たちは、海外留学という選択を短期留学やワーキングホリデーなどを利用して、戦略的に取り入れています。
グローバル社会を意識したとき、目的、コスト、時間、リターン、その他、短期留学やワーキングホリデーは非常にパフォーマンスに優れた選択なのです。
■誰もがグローバル人材の素養を持っている
このように留学経験者は、かつては希少な存在であったグローバルな感覚を持つ人材であることから、帰国後の就活、現在の就労で、冷遇ともとれる企業からの対応に遭っていたのです。それは、未知のものに対する拒絶感ともとれる反応が少なからず含まれた自然なものなのです。かつてはエリートしか持ちえなかった能力を持つみなさんに対して、国内企業では一種の畏れに近い反応を示していると考えることができるのです。
社会の壁に阻まれることは大変辛い経験ですが、国内企業が容易に受け入れられない程、留学経験がみなさんを変えたと考えることもできるのです。それらの変化をさらなる成長につなげ、グローバル人材として社会を牽引していくことを目指してほしいと考えています。
TIP TOP JOBは《語学力》だけでなく、《語学力×留学経験》という価値を求めている企業と求職者の間に入って留学後の人生をサポートしていきます。