<グローバル人材になり得る存在として>
今回は、留学経験者のみなさんが持つ、グローバル人材としての可能性について、《英語力》にフォーカスして考えていきます。
<転職・就職の際に求められる英語スコア>
TOEICスコア |
内容 |
600点~ |
社会人一般に求める英語力 |
700点~(720点~) |
国際部門希望者に求める英語力 |
800点~ |
非常に評価される英語力 |
900点~ |
高度~ネイティブ並の英語力 |
転職・就活で求められる《英語力》は、業種・業界により様々ですが、一般的に600点が基準となります。海外事業部などの国際部門を希望する場合は、700点以上です。しかし、実際に求められるスコアは720点以上、あるいはそれ以上と言われています。800点以上は、かなり高度で海外赴任者の選任の際に、優れた《英語力》を持つ人材として評価されます。
■グローバル人材に求められる英語力
グローバル人材と定義されるために必要な《英語力》は、TOEICスコア800点以上とも900点以上とも言われています。しかし、実際はスコアだけではかれるものではありません。知識や専門性に支えられた思考力と、実践の場で身に付けた高度なコミュニケーション能力を備えている必要があるのです。
高度なコミュニケーション能力として、認められるものの中に、次の2つがあります。それは、交渉力と折衝力です。
<交渉とは>
互いの妥協点を探し、双方が納得すること。
<折衝とは>
互いの妥協点を探し、双方が折り合いをつけること。
交渉と折衝には、明確な違いがありますが、やや理解が難しいかも知れません。交渉は個人間、折衝は企業・国家間など規模が大きい場合に用いられることが多いと考えるとイメージしやすくなるでしょう。
また、折衝力については、より高度なものは二者間折衝ではなく、多者間であることに注意が必要です。このように、グローバル人材に求められるコミュニケーション能力を備えた《英語力》とは、大変高度なものなのです。
■グローバル人材候補の《英語力》を持つ者として
留学経験者であるみなさんは、グローバル人材に求められる《英語力》のある程度の習熟度が認められることでしょう。一概に、スコアではかれるものではないため、実践力に特化した留学経験者の《英語力》は、同じスコアの国内学習者と比較して、より高度であると考えられます。また、海外生活では、様々な交渉や折衝の場面を経験していることから、コミュニケーション能力の習得も期待されています。その中でも、前述したような交渉力、折衝力の初歩、あるいは中級程度のものが認められるのです。
このように、グローバル人材になり得る存在として、《英語力》とコミュニケーション能力を備えている留学経験者は注目を集めています。グローバル人材として社会を牽引する存在となる日への道のりは、留学を決断した日から始まっているのです。
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