<グローバル社会を知る ~①日本企業におけるグローバル化とは~>
今後ますます進化するグローバル社会は、留学経験者であるみなさんが活躍する大切なステージです。そこで、これまでの日本社会(企業)の歩みと、発展の可能性について、改めて考えていきましょう。
■日本企業におけるグローバル化とは
日本企業のグローバル展開で最も知られているのは、製造業のアジア進出です。資源調達、生産コスト、その他の理由から、中国から始まり、近年ではタイ、続いて、カンボジア、ミャンマー、ラオスへの進出が注目を集めています。このように、グローバル展開を進めてきた結果、多くのアジア製の品物が国内で廉価で流通しています。
■次の段階へ
このように製造業のグローバル化が進む中、展開先の国々では経済的な成長が見られ、生産拠点だけでなく、市場としての価値が増しています。少子高齢化が進む日本と比較して、アジアASEAN諸国では、圧倒的に若年層が厚く、経済の成長の伸びしろは底を尽きることがありません。このような動きを背景に、今後は、生産拠点としての海外展開だけではなく、販売市場としての展開を進めていく動きが見られます。
■日本企業に適したグローバル化
このように製造業が展開される中、日本企業のさらなるグローバル化が今後の成長のキーであることは言うまでもありません。そもそもグローバル化、グローバル経営、グローバル展開という言葉を敢えて使用している点で、グローバル化が遅れているとの指摘もあります。企業がグローバル化することがスタンダードであれば、敢えて言う必要はないからです。欧米では、日本とは違い当然に世界展開する真のグローバル企業が数多くあります。しかし、それらの欧米企業をモデルとして、日本企業が今後グローバル化していくことが可能、あるいは、適切かと問うと、そうではありません。そこここの国により、グローバル化の可能な在り方、あるいは、適切な在り方があるのです。
■製品だけではない経営のグローバル化
今後、期待されるグローバル化の動きは、製造業だけではなく、それらの現地法人や海外市場との関係を転換し、経営そのものをグローバル化していく動きが始まっています。その際に、欧米企業の既存の在り方を踏襲するのではなく、日本企業に適した形を模索しながら、戦略的に展開することが求められているのです。このように、企業のグローバル化は、今後ますます進んでいく段階を迎えています。留学経験者であるみなさんの活躍が、日本企業の本格的なグローバル経営における戦力として求められているのです。
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