<履歴書、ESエントリーシートについて>
転職・就活では、履歴書、ESエントリーシートの完成度により、転職・就活の結果に違いが出ます。これらの記述で問われるのは、経歴や記述力だけではありません。今回は、履歴書やESが示す個人の能力について考察していきます。
■記述から見えてくる人材の能力
ES、履歴書で、一体何がわかるのか? という声が聞かれる一方で、これらの記述から見えてくる人材の能力は、決して軽視できるものではありません。また、就労に際しては、書類を作成する能力が備わっていなくては有能な人材とは言えません。社内だけでなく、顧客や取引先などとの社会的なやりとり、また、留学経験者の場合は、海外の企業とのグローバルなコミュニケーションを円滑に進めることが成果につながります。記述から見えてくる人材の能力について改めて考えることも大切なことなのです。
■履歴書は過去、ESは未来
履歴書は過去を現すものである一方で、ESは未来に向けたものになっています。ESは、採用後にどのような活躍を期待されているのか、また、それに対して自分自身はどのように応えることができるのかについて、改めて考えるための設問がなされているのです。
<自分自身の経歴に対する評価>
履歴書、ESは、学歴、職歴や資格の有無、そして、志望動機や設問への回答を書くことだけだと考えると、特に際立ったことがないと感じるかも知れません。しかし、履歴書、ESには、①何を選択し、②どのような経験をして、③何を学んだのか、その結果④どのような能力を得たのか、という人材の基本的な部分が示されることがポイントです。
記述内容からわかること |
履歴書 |
ES |
①何を選択したか |
学校の選択 |
設問に即した事柄の選択 |
②どのような経験をして |
留学・卒業・休学・退学など |
具体的な内容と考察 |
③何を学んだのか |
専攻科目・内容 |
学んだこと・考えたこと |
④どのような能力を得たのか |
専門分野・資格の有無 |
過程から導き出される能力 |
自分自身の経歴に対する評価が適切になされているか、また、学んだことを専門的なレベルまで理解を高めたか否かを判断するために用いられます。自分自身の経歴に対する評価・自己肯定力は、学んできた事柄について可視化することで強化されます。しかし、自己肯定力が低い、あるいは、自らの経歴にしっかり向き合わなければ、記述漏れが起きないとも限りません。また、学んだことを専門的なレベルまで理解を高めたか否かを判断するために、資格の有無や留学経験などの記述が必要になるのです。
<ESの記述からわかる能力>
・設問に対する文脈理解、その他理解力 ・論理的な思考 ・冷静な判断力 ・課題(問題)発見・解決能力
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ESは、文章力などの記述の能力を問われるだけでなく、設問に対する文脈理解、その他の理解力、論理的な思考、冷静な判断力、課題(問題)発見・解決能力など、多くの能力の程度や有無を判断するために用いられます。企業は、それぞれに求める人材、能力や、今後の展望や課題を持っています。それらを適切に判断するためにエントリーシートが作られているのです。
このように、履歴書、ESを意識的に捉えることで、記述の重要性が理解できるでしょう。社会で活躍する人材として、必要な能力が備わっていることを主張する重要な役割を果たします。これらのことを踏まえて、より充実した内容にできるよう、改めて考えてみてください。
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