《通訳者の業務内容》
留学をし、英語をネイティブレベルまで昇華させることができた際に志す職業の一つに「通訳者」という選択肢があります。日本語と英語の文法が異なるため同時通訳というのはとても難易度が高く一朝一夕で習得できるスキルではありません。しかし、日本語と英語を日々両立して行う仕事としてはとてもやりがいのある業務内容になります。
■通訳者になるためには
必要なスキル
通訳者になるためには、語学力以外のスキルも必要になります。瞬時に外国語を日本語に変換するには外国語と日本語の両方の語彙力が必要になります。両者の文化背景にある独特の言い回しも理解する必要があり異文化理解力が必要になります。加えて、相手と良い人間関係を築くためのコミュニケーション力や人の話を聞く力、理解する力そして瞬時に日本語に変換する高い日本語の活用能力が必要になります。
勉強方法
クイック・レスポンスやパラフレージング、リテンション、リプロダクションなどの通訳トレーニングを積む必要があります。そのために、自宅にて海外のドラマやニュース番組を利用してリアルタイムでの内容理解をし、即座に翻訳するトレーニングが効果的です。さらに、通訳者は様々な話題やジャンルの英単語や言い回しも覚えておく必要がありますので日々、能動的に情報収集をしなければなりません。しかし、通訳者に必要なスキルを習得するには独学ではとても難しい部分もありますので効率よく習得するには通訳のスクールに通うことも手段の一つです。
スクールの選び方
スクールを選ぶ際に大切なことは、どのジャンルの通訳者として就労するかが重要になってきます。ビジネス通訳もしくは会議通訳なのか、まずご自身でお決めになってからスクール選びが懸命です。留学経験者の皆様はすでに高い語学力をお持ちなので短期集中で強化的に学べるコースを推奨いたします。専門スクールへの通学歴は通訳会社と面談の際に見られるポイントの一つとなっておりますので、スクールの事前情報を仕入れることは重要な準備になってきます。しかし、TOEIC900以上の高い語学力がある場合は通訳会社にそのまま就職できる可能性もありますので、その際はスクールへの入学は免除となります。
現在においては、通信講座やオンラインでの講座なども存在しております。勉強時間の融通がきくなどのメリットがあり、就労中の方であっても受講できることができ、学費が安いことも大きなメリットです。しかし、通信講座やオンライン講座においては高い語学力が基盤にあった上での話になってきますので、限定した人材でのみ効果が出るなどのデメリットもあります。
ビジネス通訳検定(TOBIS)の取得
ビジネス通訳検定とは、”Test of Business Interpreting Skills”の略でTOBISと呼ばれ通訳者が企業内で生かすことのできる通訳のスキルを評価する指針となっており、年に1-2回の実施をしており通訳会社との面談において適切な判断基準をするための試験になります。下記がTOBISの認定級となっております。
1級 |
逐次通訳の技術が十分で同時通訳にも対応でき、幅広い業種や業界の通訳業務に順応できるレベル |
2級 |
逐次通訳の基礎ができており、ビジネス通訳者として対応できるレベル |
3級 |
初級ビジネス通訳者として、一般的な逐次通訳が可能なレベル |
準3級 |
一般的な内容にのみ伝達可能なレベル |
4級 |
通訳スキルと同様に語学力のスキルアップも必要なレベル |
*発言者が発した内容を要約して通訳する方法
通訳者という仕事は、高い語学力だけでなく高いホスピタリティーが必要になります。海外の大学においては、ホスピタリティーという学科が存在します。本来、そのような能力はホテル業務などのサービス業に生かしていく傾向にありますが、弊社としては、高い語学力や異文化理解力を持った留学経験者の皆様においては通訳者として選択肢も存在していると考えております。とても大変な業務内容ではありますが、とてもやりがいのある仕事の一つではないでしょうか。
TIP TOP JOBは《語学力》だけでなく、《語学力×留学経験》という価値を求めている企業と求職者の間に入って留学後の人生をサポートしていきます。