<グローバル展開する企業 ~流通・小売業~>
国内企業のグローバル展開についてご紹介します。今回は、1つの企業を例に、流通・小売業のグローバル化の現状と今後の見通しを見ていきます。就職・転職のご参考にしてください。
■流通・小売業のグローバル展開
流通・小売業のグローバル展開について、①~③の3つの視点からご紹介し、④では、活躍のチャンスについて考えていきます。
①進出から、2号店、3号店オープン、さらに近隣諸国へ
②前年比120%以上
③日本式のブランディング力
④活躍のチャンス
①進出から、2号店、3号店オープン、さらに近隣諸国へ
流通・小売業では、ASEAN(東南アジア諸国連合)の市場の成長・成熟を背景に進出し、大型店舗の海外展開が進められています。近年は、中国をはじめ、ベトナム、インドネシアでの成功をベースにして、さらなる拡大が続いており、同国内での追加店舗の建設が進んでいるのです。また、近隣諸国への進出も視野に入れた事業の拡大が続いています。
②前年比120%
流通・小売り業界は、ASEANの市場を形成する若年層をターゲットにして戦略的な展開をしています。立地、商品ディスプレイ、その他、細部にまでこだわりを見せ、確実な集客をしているのです。売上げは前年比110%から120%にも上り、ASEANの市場の勢いを反映した将来性のあるものとなっています。
③日本式のブランディング力
海外の一般的な運営スタイルは、総合的な価値の向上をはかること、そして、将来的な売却を目的としています。しかし、日本国内では売却目的ではなく、あくまで商業施設としての収益に特化した運営をします。戦略的なコンセプトの設定・商品の選択のためのマーケティング、企業そのもののイメージアップをはかることと商品の質に対する厳しい管理によるブランディング、施設のコンセプト設定など、国内での経験を反映し、海外企業にはない日系企業の良さを最大限に活かした運営スタイルで人気を集めているのです。
④流通・小売業での活躍の可能性
このように、流通・小売業では、近年、グローバル展開が進んでいます。現地では、現場のスタッフをマネジメントする日本人のグローバル人材の配置が、成功のキーとなっています。留学経験者の活躍の場は、流通・小売業界にも多くあるのです。また、今後は、経営のグローバル化が課題となっており、さらなる留学経験者の活躍が期待されています。もちろん、グローバル社会の活躍の場はアジアだけではありません。欧米諸国にも多くあります。しかし、市場そのものがアジアにシフトしている現状から、ポテンシャルの高さと、留学経験者のパイオニアとしての活躍が期待される場所として、今、最も注目されているのです。
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