<留学経験の動機を明確に伝える ~応用編~>
留学経験者の転職・就職の自己PR、採用面接の際に必要な、自己PRの作成についてご紹介します。今回は、<留学経験の動機を明確に伝える ~基礎編~>で「留学を志した動機は何か?」についての一般的な理由となる「語学力向上・語学習得のため」に引き続き、応用編として、海外留学を決断したその他の事柄について考えていきます。
一見すると遊学ともとれる「海外生活を経験したい」を例に、有意義な留学動機としてアピールするための考え方をご紹介します。基礎編と合わせて考え方の具体例を理解することで、他にはない留学動機をアピールできるでしょう。
<動機の考察のポイント>
- 根源的な動機
- 動機の具体性
- +αの理由で、動機を際立たせる
<海外留学の動機「海外生活を経験したい」についての考察>
1. 根源的な動機 海外生活を経験したい → これまでにない経験をして成長したい
2. 動機の具体性 海外では家族・友人・知人がいない → 自立心・ストレス耐性を身に付けたい
3. +αの理由で、動機をより際立たせる 場所や人に依存しない → ないものを自分自身で構築していく力を身に付けたい
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- 留学の根源的な動機は何か?
根源的な動機である「海外生活を経験したい」から考えられることは、海外というこれまでとは違う場所で「これまでにない経験」ができることです。それらの予測不可能な経験を通して「成長したい」という理由が導き出されます。
- なぜ海外留学をしなければならなかったのか?
次に問題になるのは、「これまでにない経験をするのに、なぜ海外である必要があるのか?」という点です。海外には、「家族・友人・知人がいない」ことから、必然的にこれまでとは違う環境に身を置くことになります。
- 社会人としての素養を高めたい
そのことにより、自分自身の「自立心」を高めることを期待できます。また、環境の変化から「ストレス耐性を身につける」こともできるでしょう。それらは「社会人として活躍するための素養」となります。
- その他、期待できる事柄を加える
また、海外生活では家族・友人・知人がいないため、「新たな人間関係を構築する」ことから始めます。そのためには、まず、相手から「信頼」される人間であることをアピールする必要が生じます。その結果、関係をゼロから構築していくための積極性なども身に付けることができると考えられます。
このような思考のプロセスを経て、以下のような例文が完成します。
<完成した自己PRの例文>
海外留学を志した動機は、海外で生活してみたいと思ったからです。これまでにない経験を通して、自分自身の成長を促したいと考えました。
また、海外には家族だけでなく、友人・知人がいません。そこに身を置くことで、自立心やストレス耐性などの社会人としての素養を高められると考えました。その結果、海外での人間関係や、そこに求められる信頼などを、ゼロから新たに構築していく力を身に付けられると思い、留学を決断しました。
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このように物事の段階的な考察を通して、自分自身の中にある未だ言語化されていない留学を決断した動機に出会うことができるのです。一見すると遊学ともとれる動機であっても、自分自身が留学を決断するに至った的確な理由があったことを再発見できるのです。オンリーワンの留学経験者として評価を得られるよう、自己PRについて改めて考えてみてください。
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