《留学経験を活かして働く インタビュー 貿易事務》
今回は、商社で貿易事務として働く方にお話をお伺いしました。海外企業を相手に輸出入を担う貿易事務の魅力についてご紹介します。
■輸出入を担う事務
――貿易事務の業務内容についてお話しいただけますか?
私は、商社で貿易事務をしています。輸出入の際に重要な通関という、税関を通過させるための書類作成や、運送の手配、関税の支払いなどを業務としています。税関には細かな法律があり、また、その時に対応する職員の裁量が左右するポイントもあります。主な業務は、確実に通関させるために適切な書類を作成することです。
――英語の使用頻度はどの程度ありますか?
毎日のメールの送受信と、書類の記述を英語でしています。基本的に、日常で目にする書類は英語です。私は通関士の資格を持っていない補助的な貿易事務なので、それほど高度なことは求められませんが、日常的に英語を使用する中で、英語力が上達することを実感できます。このような環境にいることは大変魅力的です。
また、通関士、貿易実務検定など、資格を持っている場合は、実務経験と資格をプラスして、より専門的な貿易事務として活躍することができます。海外と直接電話でやりとりする場面があるのも、主に、資格を持っている人たちです。
■キャリアアップが期待されるやりがいのある仕事
――キャリアアップが期待される仕事ですね? やりがいを感じますか?
はい。ある程度の税関の知識がないと、なぜ通関に多くの書類がいるのか、また、何が税関で問題になるのかがわからないままです。様々な決まりがある中で、英語力と貿易に対する知識を身につけていくことが、そのまま次の業務に反映されるので、とてもやりがいのある仕事です。また、資格の取得は確実なキャリアとして評価されますから、挑戦してみたいと思っています。
――留学経験を活かす場面は他にありますか?
国の情勢やストなどで便が不安定になった時に、異文化理解や柔軟な姿勢が求められると感じています。世界の人の感覚は、日本人とは違い主義主張がはっきりしています。日々、様々なことが起こり、改めて文化の違いを感じずにはいられません。その時に求められる異文化に対する理解は、留学経験者ならではの能力として重要です。また、各所と協力して輸出入を成し遂げるので、問題解決能力やコミュニケーション能力が求められ留学経験者に適した仕事です。
――最後に、求職中の留学経験者にアドバイスをお願いします。
様々な事情を考慮しながら海外の企業と直接やりとりする仕事なので、留学経験者の方々にとって貿易事務は、《語学力》と《留学経験》を同時に活かせる仕事としてお勧めします。
貿易事務についての具体的な仕事内容については、下記をご参照ください。
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